肩こりと亜急性外傷について!
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくおねがいいたします。
さて今回は肩こりと肩痛についてお話ししていきます。
~「肩こり」と「亜急性外傷」~
肩関節は、上腕骨と背中にある肩甲骨をつないでいる部位で、体の中で最も大きく動かすことができる関節です。例えば腕を真上に上げる場合、肩関節自体は約120度、さらに肩甲骨が約60度動いて、腕が真上に上がります。
肩関節のスムーズな動きには、肩甲骨を引き上げる僧帽筋(そうぼうきん)(一般的に肩こりを起こす筋肉)が大切な役割を担っています。
僧帽筋は、重い頭を支える首とつながり、また頻繁に使う腕の動きにも関わっているため、負担がかかりやすく緊張しやすい筋肉といえます。
肩は、体の動きだけでなく精神的なストレスなど、心の影響も受けます。
ストレスが長く続いたり繰り返されたりすると、筋肉は緊張し硬くなります。日常生活の中で積み重なりやすいので、日頃から意識して改善することが大切です。
筋肉には、毛細血管が網の目のように張り巡らされ、血液から十分な量の酸素が供給されています。それにより食物などから吸収したブドウ糖は燃焼し、活動のエネルギーとして働いています。
悪い姿勢や同じ姿勢を長時間とり続けるなどして、僧帽筋が緊張し続けると筋肉は膨張して、力こぶを作った状態になるため、血管を圧迫して血流量が減少します。十分な酸素が供給されなくなると、ブドウ糖は不完全燃焼を起こし、乳酸などの疲労物質が生じ、不快感や『鈍い痛み』を感じさせます。
肩こりとは、肩の筋肉『おもに僧帽筋が硬くなっている』と感じている状態です。
肩関節と肩甲骨は連動して動くので、筋肉が硬くなると肩を動かすために、関節は必要以上に働くことになります。そのため関節に負担がかかり、やがて関節が傷害され肩が動かしにくくなったり、痛みが出たりすることにもつながります。
単なる肩こりと思っていても、痛みが出た原因があって筋肉・腱・靭帯などの軟部組織を傷つけているのに、肩こりと思っていることがあります。
そのような場合は、『亜急性外傷』といい健康保険での治療対象となります。当院にご相談ください。