突き指の処置方法!
~「つき指」の正しい治療法~
手や足のつき指は、球技スポーツでボールが当たったり、物を取ろうとして指先を引っ掛けてしまったり、歩いていて足の指を家具の角にぶつけたりなど、日常のケガの中でもよくみられ、誰しも一度や二度は経験したことがあると思います。
よくいう「つき指」とはあくまでも原因を指すことばです。ボールを受け損なったりして「指を突いた」ので「つき指」といわれます。
一般的に軽く見られがちな「つき指」ですが、なかなかバカにできません。軽いものなら「捻挫(ねんざ)」ですみますが、「指の先端部分や関節の骨折」「指関節の脱臼」「スジが切れる(腱断裂)」など重症になるものもあります。当然、引っぱっても治りません。
これらの場合に適切な処置をしないと、なかなか痛みが取れないばかりか、曲がったままになってしまったり、十分な曲げ伸ばしができなくなったり、指が太くなってしまうなど色々な後遺症を残すこともあります。
「つき指」によっておこる症状
指の先端部分や関節部の骨折…ずれた骨を戻して副木で3週間前後固定します。
指関節の脱臼…外れた関節を元に戻します。やはり3週間前後の固定が必要です。
スジが切れる(腱断裂)…スジがくっつきやすい位置に固定します。この場合は6週間固定が必要です。
捻挫(スジを伸ばした)…テーピングで2週間ほど固定します。
上記のように「つき指」にもいろいろあります。
内出血が出ていたら皮下に「キズ」がある証拠です。
この場合はしかるべき処置が必要になりますので、接・整骨院にお越しください。
当院では健康保険のほかにスポーツ保険も使えます。
一番いけないのは「つき指ぐらい…」とご自分で判断して、放っておくことです。
基本的な応急処置法
1. Rest(安静)
損傷部位の腫れや血管・神経の損傷を防ぐことが目的です。
副子やテーピングにて損傷部位を固定します。
2. Ice(冷却)
疼痛、腫脹を抑えることが目的です。ビニール袋やアイスバッグに氷を入れて患部を冷却します。約15~20分冷却したら休憩し、また痛みが出てきたら冷却します。これを繰り返します(1~3日)。
3. Compression(圧迫)
患部の内出血や腫脹を防ぐことが目的です。スポンジやテーピングパッドを腫脹が予想される部位に
当て、テーピングや包帯で軽く圧迫し固定します。
4. Elevation(挙上)
腫脹を防ぐことと腫脹の軽減を図ることが目的です。
損傷部位を心臓より高く挙げるようにします。